siekrito
観光客が記念撮
網走原生花園に着きました。
原生花園駅は無人で、観光客が記念撮影をしたり、線路に寝転んだりしています。
もちろん、私達も線路に横たわりました。
真夏の日差しの中、陰になっていたレールの冷ややかさはとても心地いいものでした。
満開の季節にやや遅れた私達は、ハマナスの咲き誇る姿を見ることは出来ませんでしたが、あちらこちらに咲いているいろいろな花を見れて満足はしました。
「知床の岬に行くのなら、乗せて行ってやる。」とここまで乗せてくれた車の家族が言ってくれたのです。
知床の岬まであと僅かとというところで、<霧の為、此れより先通行止め>の看板が立っていました。
森繁久弥の知床旅情に出てくるハマナスや岬も観ることを諦めることになります。
この後、留辺蘂から来て刑務所で私達を乗せてくれたその家族は、屈斜路湖と摩周湖を観て家に帰ると言うので同行させてもらいました。
日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖は、流石としか言い得ぬほどの存在感があります。
ただ、外観的にはクッシーの屈斜路湖より、トッシーの洞爺湖の方が美しく見えました。
世界最大のカルデラ湖はインドネシアのトバ湖ですが、実際は桜島を中島とする錦江湾が世界最大といわれたこともあります。ただ、水が海水で海との境が大きすぎる為、認められなかったと聞いたことがあります。
摩周湖に到着です。
ここは前日まで雨で、七日ぶりの晴天だったそうです。
なんとタイミングがいいのでしょう。
私達は、雨にも降られずにきた為気付かなかったのですが、知床も雨上がりで霧がたちこめていたのでした。
摩周湖も、まだ水面には霧が残っています。
霧の合い間からの覗く水面は、とても青々して今にも吸い込まれてしまいそうな気がしました。
親切な家族と別れるときが来ました。
私は、その家族の子供(私にとっては異性の同級生)と住所の交換をし、一年程文通をすることになります。
厚くお礼を言い、私達は別れました。